2008年12月08日

私書箱 因幡 の劇付随音楽の特徴

劇付随音楽とはどのような特徴のある音楽なのでしょうか。

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モーリス・メーテルリンクの戯曲『ペレアスとメリザンド』は1893年にパリで初演され、1895年にはロンドンで上演された。イギリスの女優パトリック・キャンベルはこの戯曲を英訳して上演するために、1898年3月から4月にかけてロンドンに滞在していたフォーレに音楽を依頼する。

これを引き受けたフォーレは同年4月にフランスに戻るが、自身はパリ音楽院で作曲科のクラスを受け持っており、地方のコンセルヴァトワール視察や同年7月までに音楽院フルート科の課題曲を作曲することになっていたこと、さらにはマドレーヌ寺院でのオルガニストとしての仕事などに追われていた。このため、音楽は1898年5月の実質1ヶ月間で作曲し、オーケストレーションについては弟子のシャルル・ケクランに委ねた。このときフォーレはケクランに対し、細かく指示を与えている。

1898年6月21日、ロンドンのプリンス・オブ・ウェールズ劇場で英訳(翻訳はジャック・W・マッカイル)による上演が行われ、音楽はフォーレ自身の指揮によって初演された。音楽全体は19の小品からなっている。このときのオーケストラ譜はアルフレッド・コルトーからロベール・レーマン(収集家)、ナディア・ブーランジェ、ジャン=ミシェル・ネクトゥー(フォーレ研究で知られる)と渡り、現在ではフランス国立図書館に保管されている。


管弦楽組曲 作品80
1898年から1900年秋にかけて、フォーレは『ペレアスとメリザンド』の付随音楽から『前奏曲』、『糸を紡ぐ女』、『メリザンドの死』の3曲を選んで管弦楽用の組曲とした。このとき、ケクランによるオーケストレーションに手を入れ、オリジナルの室内オーケストラ用から二管編成用に拡大した。

組曲版は1901年2月3日、カミーユ・シュヴィヤール指揮コンセール・ラムルー管弦楽団によって初演された。フォーレはこの初演が不満だったらしく、妻に宛てた手紙に「糸を紡ぐ女はとにかく速すぎる。」と書いている。しかし、『糸を紡ぐ女』は好評で、初演時にアンコールされている。その後、さらに『シシリエンヌ』、『メリザンドの歌』の2曲を加えて5曲編成とした。現在ではこの組曲がもっぱら演奏されるが、『メリザンドの歌』のみが声楽入りであるため、この曲を外した4曲構成もよく見られる。また、オリジナルの劇付随音楽からの小品を適宜加えた形でも演奏されることがある。フォーレの他の作品と同様、演奏効果の点では地味だが、内容的な充実からして中期を代表する傑作といえる。

組曲版は、フォーレの理解者であり、当時盛んであったサロンの主催者でもあった、エドモン・ド=ポリニャック公爵夫人に献呈された。

引用『ウィキペディア(Wikipedia)』